瀬戸内 開 blog 〜面白き事もなき世を面白く〜

小説家 瀬戸内開のブログ。「新米オジン・クラーク救急医療現場を行く」 文芸社より刊行。2016年4月、紀伊国屋・三省堂書店にて発売。

【 斜 視 】 ロンドン・パリ眼がどうやら私の眼らしい!

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ロンパールームって知ってる? 『遥か昔の子供向けテレビ番組・(うつみみどり)』

 ではロン・パーは・・・(左眼はロンドン・右目はパリを見ている眼)=斜視 

 僕は小学生前後の頃から母親が「まっちゃん」は【斜視だ!】という言葉を折に触れ言われてきたことを覚えている。また兄や姉妹・周囲の遊び仲間達からも【斜視・ヒンガラ眼】とオビカレていたことも記憶に深い。 だが当の僕は【斜視だ、ヒンガラ眼だ!】と言われ続けていてもその【斜視・ヒンガラ眼】が何のことだかかさっぱり解らず、ふ~ん僕は斜視なんだ・ヒンガラ眼なんだと意味も解らず何の抵抗もなく長い年月を生きてた。(オビク=揶揄・馬鹿呼ばわり)

 いい歳(年男72歳)をして笑える・笑ちゃうね、ふひゃ・フヒャ・フヒッヒィッ!

鈍い・アホウ・馬鹿カバ・あほんだらぁーetcと言うか自分でも呆れている。

 貴方は【斜視】って見た事ある・・・そんな人の眼、覗いたことありますか?

 実は私自身が自分の【斜視】に氣ずいたのは恥かしいながら、いや恥かしくはないかもしれませんが極く最近の事です。

 銭湯だったか、温泉だったかその辺は定かに覚えていませんが、或るとき鏡の中の私の眼が私の目を見ていないのに「えっ何っ!此の眼」って氣ずきました。

 はっはっはぁっ!我ながら驚きました!何度も何度も実検を繰り返しました。

鏡に顔を近ずけ接近で自身の目で鏡の中の自分の眼を見ていると鏡の中の眼は間違いなく私の目を見ていました。然し私が鏡から少しずつ顔を離し、凡そ30㎝辺りのところで鏡の中の私の眼を見守っているとその距離前後で鏡の中の私の眼が他所を見ているのです。

 左目がロンドン、右目がパリを見ていた!ウヒャ~ あん・びりーばぶる!?

何度やっても別の鏡で試みても全く結果は同じでした。

 何だこれかぁ、これがなぁ~、納得々々うぅ~ん、このことだったのか!【斜視・ヒンガラ眼】なぁ~んだ、これが【斜視か、ヒンガラ眼か】と漸く【斜視】の実態を認識・理解した次第であったが今更どうってことはない、幼い頃から言われ続けてきたことで“いじめともオビキ”とも思わず受け入れてきたことだ。

 ただ、今でも時々温泉等の鏡で面白がって何度もなんども自分の目・眼を追いかけることがある。真剣に自分の目で鏡の中の自分の眼を追いかける、やはり笑える…

“おぃお前、何処見ているんだよ!俺はお前の目ん玉を見ているんだぞ、何だその眼はお前何処見ているんだ!”

と馬鹿みたいなやりとりだが、思い道理にならない自分の目・眼が実に面白い、ほんとだよ!ほんとぅの話。

 読者のみなさん方、ちょつと自宅の鏡・手鏡また手洗いや温泉の鏡などで一度試しに自身の目玉・瞳をじっくり覗いて見られては如何でしょうか・・・

 あっ、でも止めておきましょう、よしましょう・よしましょう!

えつ何!この目・・・ってことになったらガックリ・落ち込み・あぁ~ん私もう立ち直れないぃっ! なんてことにでもなったら大変な罪作りです。

女性はカヨワク繊細なんだから、よしてくださいね!ごめん・ごめんお詫びします。

女性の方と鏡は切っても切れない係わりだと思います、外出時でも必ずバッグには鏡・化粧品は必需品として納まっているはずです。よく電車内でも女性が鏡を手に化粧直しをしている姿を認めます。

 しかし、その鏡で見ているのはどの女性達も気になる顔の部分々々だけで一番大切な目・瞳を見つめている人は見たことがありません。

 私は地方の小さな呉服屋の次男で育ちました、父母の職業柄大きな姿見には馴染みが深い環境でしたが、私自身はバンカラ・体育会系の道を歩みましたから鏡などとはほぼ無縁な生き様でした。

 でも女性はそうはいきませんよね・・・!でもでも、そんな女性のほとんどの方々がご自身の目・瞳を真剣に覗いたことがあったでしょうか・・・