瀬戸内 開 blog 〜面白き事もなき世を面白く〜

小説家 瀬戸内開のブログ。「新米オジン・クラーク救急医療現場を行く」 文芸社より刊行。2016年4月、紀伊国屋・三省堂書店にて発売。

末期肝臓癌病み上がりの72歳爺、超過酷 【メイツ・天城スポーツ合宿】 に初挑戦 !

 先ずは 「メイツ・天城スポーツ合宿」 なるものを紹介しなくては読者の方々、何が72歳爺いだ!超過酷?初挑戦…ん、何だそれっ・・・て事になるんだろうねぇ!

     -その前に「メイツ」の紹介だ!-

 「メイツ」は社会人なら誰でも入・脱会できるフリーな任意団体です。

 入会金や年会費は一切無用。

 目指す目的は充実した余暇を有意義に楽しむ事、様々なジャンルの人達と交流の輪を広げる事。

 但し、巷の其処此処にある「出会い系サークル」ではなく、純粋に人生を楽しむ良識ある社会人サークルなので “いわゆる執拗なナンパ行為” などこれに類する諸行為は禁止事項です。 それ以外の事柄、即ち社会通念上の常識・マナーの範疇内【言・動】は全てフリーです!とにかく、会員相互が心身ともに健全・健康を目指して人生を謳歌、愉快・快哉を目指しています。

 私は今年3月に初入会し、6月13・14日の伊豆天城スポーツ合宿におっかなびっくりで参加し、上述の内容を実感しいまだに筋肉痛に呻いている始末です。

【メイツ】のセレモニーは多種・多岐にわたり*国内外のツァーは勿論の事、シーズン毎の海・山・川・花見・花火etcを始め、年中行事はテニス・ゴルフ・バドミントン・卓球・カーリング・ダイビング・ラフティング・ハイク・トレッキング他ありとあらゆるスポーツ、それに料理・茶華道・陶芸・そば打ち・温泉などなどと何かやりたい、やってみたい人には殆んど全てが網羅されている信じがたいサークルです。もちろん初心者・ド素人が何ら道具無し「身一つで」参加出来る利点は最高です!

 さてさて、「伊豆天城のスポーツ」ツァーです!

 早朝7時15分に新宿駅南口坂下の交差点に集合、三々五々集まる始めて見る知らない人達にドギマギしながらもただ一人見知っている角山代表の出現を不安げに待つこと十数分後、漸く氏の姿に接しひとまずは安堵したがその先行きはおもんばかれた。

 数台の車に分乗しいち路伊豆高原を目指して出発、蛯名SPで朝食を済ませ午後早めの目的地天城ドーム・体育館に到着した。

 一般的にはサァ漸く着いたぞぅ~お疲れさん、取りあえず小休憩!〇〇分後日程1とかカリキュラム1などとの指示だが、このツァーは違った!

いきなり競技準備・競技開始だ、ネットを皆々で設置すると約40人がA・B・C・D組に分かれてバレー競技だ、続いて卓球・綱引き・二人三脚・バスケ蹴球と勝ち抜き戦・リーグ戦が繰り広げられ、当方は2・3戦競技目で早や足は縺れイキ切れは始まるでまさしく「年寄の冷や水・飛んで火に入る夏の虫」を演じる成り行きとなった。

だが、角山代表やリーダー・組長・メンバーの男女が「爺!頑張れ・無理するなetc」と熱い・優しい支援・サポートを投げかけてくれ何とか初日の日程をクリア出来た。

 当方も病気持ち・高年齢からもバテバテ・ぶっ倒れは予期・想定内ではあったが、正直現役学生並みに此処までのシゴキ状活動に追従とは予想外の出来事であった。

 初日の全日程が終了と告げられると卒直に言ってバテタ!疲れた・体がバラバラだった、ちょっとやそっとでは立ち直れないだろうな!とその場にくたばった。だが体がバテた割には「心・精神は」はつらつとしていたことが不思議な感慨であった。

 宿に着くと直ちに温泉だ!更に気持ちは楽に大らかになり、早朝出発時とはうって変わって参加メンバーとも打ち解けた会話のやりとりが交わせ、既に「メイツ・メンバー」の一員に溶け込んでいた。「爺!爺!」とメンバーから気軽に呼ばれ、話しかけられ一気に疲れた体力も回復し、湯上りのビールが更に心身を高揚させました。

 つづいて夕食・宴会へと移行していったが、ここからが私には驚天動地!驚いたの何のその、二日目朝一から「メイツ・メイン」の【GⅠ・GⅡ】試合が控えているというのにだ、何!この風景・場面、ほぼ参加男女の全員が0時を越え、2時・3時を過ぎてなお意気軒高にお酒を交わしくっちゃべるなどなど、元気々々・強いの々々「ひゃーだめ!爺はもう付いて行けな~い」で、午前3時半過ぎ頃だったろうか意識朦朧となり寝込んでしまった模様だが、其のあたりの記憶は乏しい。

 何しろ最年長とはいえ「メイツ」では新入会員の新参者である、我慢々々で諸先輩に追従を心がけたが身体がいうこと聞かずバタンキュとなってしまった。

 翌朝は当然ながら起こされど揺すられども目が明かない、頭は重い・五体は委縮・筋肉痛だらけで朝食などとんでもない絶不調だったが、ここでも「おい、お前!此処では新入・新参者の身だぞ」と何処からともなく体が動かされ、重い身がよたよたと食堂まで運ばれていった。

 食堂では殆んどのメンバーが既に食事を済ませており、うへぇ~若い人達は流石元気だ!当方がバテる頃いまだワイワイ・がやがやと盛り上がっていたはずだが、何時寝たのだろうか?それとも徹夜なの!と「恐れ入谷の鬼子母神」かなと感心した。

 さてメンイベントの始まりだ、ドーム球場ではソフトボールの総当たり戦、体育館ではバドミントンのリーグ戦が各チーム行ったり・来たりで激戦の開始となった。

 だが此方、いまだに身体は重い・眠い・筋肉痛は此処彼処で佐藤D組長が円陣チームに気合を入れるが、「爺」全く力が入らない、

 守備に就くが打球が早い・投球が届かない・キャッチングもエラー続出だ、では攻撃はどうだ?バットを振るが上体が浮く、空振り々々続きでボールに全くミートしないで話にならない、結局ソフトボール戦は1勝2敗の負け戦だった。

 体育館ではバドミントン総当たり戦がペアでのダブルスで開始されたが、サーブが全然入らない・ミスサーブ・空サーブまで出る始末、飛んでくるシャトルにもピントが全くあわない、大体「シャトル」って宇宙船だべ!そんなの地上で打てるわけないわさと嘯いてふて腐れ、全敗の成績と相成った。

 そんなこんなでソフト戦・バドミントン戦共々徹低してDチームの足を引っぱり回し、奈落の底・最下位の地獄へと落とし込んでしまった。

 Dチームの皆々さん方には最下位チームの牽引者となった「爺」、心から伏してお詫びを申し上げる次第であります、御免なさい・誠に済みませんでした。

 最下位終戦となり兎に角これで全てが終了したという安堵感が「爺」をその場にへたりこませたが、いやはや何と過酷な地獄谷だったのかたった二日間の工程ではあったが体力は完全に消耗仕切っていた。

 ただその場にへたり込んではしまったが、不思議なことに気分は無茶苦茶爽快で心うちは極めて晴ればれとしていたのには自身でも驚いた。二日間の戦績・内容はともかく全行程を何とかクリア出来たという克服感の所為か、はたまた「メイツ」の魅力・包容力なのか・・・いづれにせよ愉快・愉快・感激・感動に満ち溢れていたことは確かであった。

 「メイツ!」これはいけるぞ、この次も是非参加だ!という意欲・自信がもくもくと全身を包み込んで来た、うん、次回も必ず参加だ【吉幾三!】と決めようと自分の胸内に意を固めた。

 さぁ後は温泉にじっくりとつかり英気を回復、帰宅路の無事を祈るだけだ!

イヤイヤ満足・満足・感激・感動! 最初はどうなることかと見知らぬ異邦人に囲まれて不安の内に出発したが、「メイツ」参加絶好の縁でした。

 角山代表・太田さん・佐藤組長始めメンバーの皆々様方有難うございました、そして往路・帰路運転の[ハシ」先輩、心から御礼申します、重ねて有難うございました。

読者の皆様、以上が「爺」こと 瀬戸内 開 過酷ツァーの顛末でした、一度是非「メイツ」にご参加されることをお勧め申します。

       メイツ ホームページ                  http://fhp.jp/mates/