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瀬戸内 開 blog 〜面白き事もなき世を面白く〜

小説家 瀬戸内開のブログ。「新米オジン・クラーク救急医療現場を行く」 文芸社より刊行。2016年4月、紀伊国屋・三省堂書店にて発売。

50cc原付バイクでトコトコと東は外房千葉勝浦、西は沼津・大瀬崎・戸田辺りまで「海バカ」が走る!

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 どうして原付バイクなの ?  う ふっふっふ…!

都心から千葉・横浜・厚木辺りを抜けるまでって道路がムチャクチャ混むんだよねぇ…何とかなりませんか?「道路ちゃん!」う~ん…何ともなりませんなぁー!

 車だと信号の都度3・5回待ちはあたりまえ、だけど原付だと道路脇をスルスルと内抜きで信号1回乃至2回でGO!スーイスーイてな訳、ウッヒィッヒだよねぇ~ウッヒ解るこの気持ち・気分!

 勝ち組の外車・スポーツカーやオープンカーがぶんぶん追い越して行くが、次の信号ではバイクがスイ―と逆に追い抜き、ウフッ!10㌔・20㌔この繰り返しなんだよねぇ・・・それぞれ若い子や女性を乗っけているけどあまりカッコ良くなぁ~い!

 5月の連休は潮廻りが好調で「潮干狩り」まっただなか、金沢八景海の公園での潮干狩り」の人出すごかったねぇ~5万人だよ、5万人!諸外国のグループもびっくりするほど大勢、「潮干狩り」によく出掛ける私が驚愕仰天の体だった。

 だがね、皆々さん、「潮干狩り」ってとてつもなく大変な過程が潜んでいるんですよ!子供さん・家族はたまたグループで海の公園駐車場に到着するまでに数時間、例えば新宿から高速道路使用で出掛けたとして現地近く迄1時間半として、ここから駐車場への車列待ち時間1時間半でラッキーな人ですら合計優に3時間は掛かります。

 更に「潮干狩り」には干潮時という時間帯が有り、この時間帯に合わせてその1時間半前には駐車場に到着していなければならないという制約があります。

 仮に「正午」が干潮時だとすれば10時半駐車場到着、駐車場車列待ち時間と新宿からの所要時間3時間で朝7時半には自宅を出発していなければならない計算です。

 京浜急行といった電車での「潮干狩り」行もあります、こちらは所要時間が大幅に短縮されて約2時間弱で到着できます。ただし、電車での「潮干狩り」は乗り継ぎなど徒歩の時間を重い荷物を持ち歩くといった過重労働を覚悟しなければなりません。

 私が原付バイクでトコトコ走ると2時間で現地に到着します。「正午の干潮時間」に向けて朝8時に家を出れば10時過ぎには「潮干狩り」に取り掛かれます。往路の間も渋滞を横目にストレスなくすり抜け、途中煙草も燻らせのんびりと走ります。

 ただ怖くて走れないという人も多々います。何しろ超高層ビルみたいな大型トレーラーがバイクすれすれに何台となく相当スピードで追い越していきます、怖いと言えば怖いですね!否定はできませんが、私は大型トレーラーなどにも遠慮せず堂々と一車線中央を走りきります。ただし、この走り方交通流は乱せません。

 原付バイクだからといって隅っこを遠慮して走っているとかえって危険な脇道・側道走行を強いられることとなります、安全走行のためには堂々と車線中央を走り切る事が肝要です、これは道路走行弱者バイク走行車の鉄則です。

 といった具合で私はおっかないながらも湾岸357号から千葉14号・国道16号を経由茂原・大原から勝浦・鴨川辺りを散策する、時間にして約5時間だ。

 246号を西に走ると約4時間半で沼津だ、三津浜・大瀬崎を経由して戸田港までには6時間かかった。

 車では何度となく戸田港まで走っているがせいぜい3時間で到着だ!

だが原付バイク行はその倍の時間がかかる、眺めは良いのだが大瀬崎を過ぎると曲がりくねった狭い山道が続き、戸田港が見えて来るところまでは緊張々々のバイクツーリング・給油も合計4回と結構厳しい行程となる。

 では何で楽な車ではなくどうして原付トコトコなんだろうね?・・・

結論は簡単、ただ単に「貧乏人だから」だ!

 敗け組の貧乏人が人並或いはそれ以上の余暇・レジャーを楽しもうとすればそれなりの苦痛や時間駆けは致し方ない、それくらいは覚悟・承知の上でなければ勝ち組並みの豊かな楽しみは得られないだろう。

 だが貧乏人が故にその遊びの達成感からすればその満足度は何とも言えない極楽気分である。勝ち組方がどんな気分で楽しんでいるかは知らないが、私は何時も行く先々で最好調気分に浸りながら港々・磯々・堤防・町々に溶け込んでいった。

 何処でも彼処でも「舟歌」が、「灯りがぼんやり・炙ったイカ・・・」が待っていてくれている、いや待ってくれていた。

 過去に一度だけ笑えない事件があった!あぁ~困ったどうしよう!家に帰れないかもと悲嘆にくれた事態が起った!

 今の原付ではない前の中古原付バイクの時であった。

 戸田港から県道18号を選んだ、結構急勾配続きの葛折坂道だったが何とか時速20キロで走破できた、峠を越えてほっとし沼津からやったこれで家に帰れるとややるんるんで国道1号線に入り割と厳しい急坂もこなし何とか箱根宮ノ下迄たどり着いた。

 此処は箱根駅伝の折り返し地点だ、よくぞここまでと煙草を一服・二服と余裕でもって深く吸い込み、さぁーて後ここから三時間か?と帰宅路をおもんばかって宮ノ下を出たところバイクが坂道を登らない、何度もエンジンが止まる、なんだこりゃあ?

故障か、どうしたらと途方に暮れ試行錯誤を繰り返しつつ止む無くバイクを降りてエンジンの力を借りて峠の頂上まで手押しでおし上げ、汗だく・疲労困憊の挙句に峠で体の回復を待ちながらさぁ~てバイクは東京までエンジンが回ってくれるのだろうか・どうしたものかと思案に暮れた、疲れも頂点を越えていたいただろう。

 なお且ついまだ肝臓癌治療最中の時期だ、ちょっと無理をし過ぎたかなと暫くは悔やみ・反省に浸ったがこんな処で悩んでも始まらないと「ままよ!行け」と箱根峠を下りはじめバイクの寿命に運命を任せた。茅ヶ崎を過ぎ厚木を越え青葉台渋谷を経て青山迄何とかたどり着いたが、漸くバイクの寿命が尽きたようだった。然し良く走ってくれた、納得々々有難う・ありがとうとバイクに感謝感激のお礼をしながら後の処理は「JAF」に任せた。

 戸田港を出て10時間後であった。確かに疲れた!

 だがこんな事も人生たまにはあるだろうさ、たまにはね!へっちゃら々々だぃ…

こんな事、またいつか起きてみろよ!受けて立つぜいくらでも・・・! 

瀬戸内 開