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瀬戸内 開 blog 〜面白き事もなき世を面白く〜

小説家 瀬戸内開のブログ。「新米オジン・クラーク救急医療現場を行く」 文芸社より刊行。2016年4月、紀伊国屋・三省堂書店にて発売。

とある子育て支援現場 『子育てひろば』 の実習体験から  ( 私が見た感想 )

 私は数年前より二葉乳児院での乳幼児見守り・育児実習を始め、四谷保健所での双子ちゃん見守り・至誠会保育園での離乳食実習・信濃町学童保育実習etcと乳児・幼児・幼稚園生・低小学年生の各種保育・見守り実習を積んできたが、ここではとある保育実習での見たまま・感じたままをちょっぴり披露してみたい!

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 其処は十数名の幼児と母親が集う保育現場であったが、やはり相当数の母・子が集うと子も母も様々、10人10色といった人間模様があった!

 「ひろば」のモットーは、母子同志のラフな交流、ママ友づくり、子達が自由気ままな時を過ごすであり、私の実習内容もこのモットーに沿った試行訓練であった。

殊に、子達がいかに楽しく・屈託なく・仲良く遊べるか、安心感漂う睦愛のひと時となるか、また「ひろば」がそれぞれの母子の有意義な且つ各自の心地よい【居場所】たりえているかといった課題への学習となった。

 午前中は「ひろば」常連と思われる2~3歳の幼児二人の見守りであったが、この場所を熟知しているようで慣れきった思い思いの遊び・イタズラ・甘えetcを繰り返し、午前のひと時を二人ともども楽し嬉しそうに過ごしていた。

 したがって見守り実習生としては怪我・事故の防御に注意を払う・気を配ることだけに午前は終始し、さしたる実習収めとはならなかったが、ただ二人の子達が何を思い・感じて動き・しゃべり合うのか、やっていた遊びを急に止めて他の行為に転換するのか?二人の子の胸の内は分からないものの子達の色々・様々な動き・しゃべり・感情・感嘆・怒りetcの変化・継続・急変の有様は充分に注視しつくし学習できた。

 午後の部では、11組23人の母子が三々五々と「ひろば」に参集、二組・三組と気の合った母組が其処此処に屯し、その場々々で賑やかな会話・笑い・遊びの輪が咲き始めていったが、その輪は時の経過と共に子達の動き・趣き具合で散り・他と合流し・個になるなど、まるで方丈記の「ゆく川の流れは・・・」のように各子の目・足・手の向かう処次第で「ひろば」の模様が様変わりし流れていった。

 母組の幾組かは泣き出す・物を投げる・他の子の物を取る・手足を出すなど以外は母同志の会話に夢中で子達の為すがままにといった組と子達の行く先々にについて回る母組に大別されたが、中にはぽつねんといずこの母・子とも交わらず途方にくれた母子の姿・どうしたものかと【居場所】に不安そうな戸惑いの様も窺えた。

 子達の大半は1~3歳位で自分勝手に遊ぶ・仲間に入る・入れない・活発・おとなしい子と其々が様々な時の過ごし方をしており、其々の母親も子達に付き添う或いは着かず離れずの流れであった。

 物を投げる・他の子の物を取る・激しく物を叩く・他の子に手足を出すブツなどの子達の諸行為にはほとんどの母親が “ダメ!止めなさい!00ちゃんの物でしょっ!”と一様に感情を露わに叱る母親ばかりが目についた。

 3歳男児・1歳女児と思われる二人の子の動きが気になった!二人ともグループや仲間には入らず、男児は紐付きの車を引き「ひろば」を縦横無尽に巡り歩いている、女児は這う・歩くで特に何かをするでもなく「ひろば」を徘徊していくといった二人であったが、女児が仲間や・遊び道具に行き先を阻まれると彼の男児がアッチ・コッチと前進出来ない女児を導いていった。自分だけの遊びに専念没入しているのかなと思っていたその男児にはどうやら「ひろば」の全容が見えていたらしい! 母・他の母たち・子達の仲間遊び・玩具などの散乱状況等々がどうやらこの男児には把握出来ていて、このグループが何かしたい・何かに困っている・あの子迷っているetcが理解できた上での自然な行動・言葉でリードしているのではとびっくり仰天した。

 午後の部1時間後の頃、1歳児位と思しき男児が傍の仲間に入るでもなく母親のそばに何もせず佇み、母親も椅子に座りこみただ周囲を見回しているだけといった姿が目に入った、他の色々な子・母達と接触を試みながらも時折様子見をし、その母子が約1時間何もせず同じ姿でいることが不審に思えていた。他の子達と一区切りついたところでその子に近ずいてみた、さしたる反応・手応えは無く此の子とはどう対応すれば・何かこの子の気を引くものはないかと電車・パトカー・救急車等の色んな玩具を並べてみた処、電車に興味を示したのを見て素早く電車遊びに誘導してみたところ、急に手に取り出し間もなく見違えるような動きををし始め、母親も傍らに来て母子共々活発な遊びにのめりこみ、走りだし・声を上げ・他の仲間にも次第に入り込み、帰り際には手を繋いでお仲間確認をしていました。

 ただこの実習で《子達がやってはいけない諸行為の改め方・指導・言葉のかけ方》など講習で学んだ手法等々は母親の感情的 “ダメ!・止めなさい!etc” の傍では発揮出来ず悔いを残しました。

 午前10時から午後16時までの僅かな時間の実習ではありましたが、この小さな「ひろば」のスペースにも社会の縮図をかいま見たような次第でした。

 ただ、この「ひろば」の実習! 私には無茶苦茶勉強・学習の実があり、日ごろ《ミ☆マモ・カフェ》でのムーミンならぬフルミン女史の指導・育成が多大な糧となっていたことの決果と感謝し、今後の更なる子育て習熟を積み上げなければと励まされたいち実習でした。

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